動労千葉訪韓団、民主労総労働者大会に参加
11月9日、動労千葉を先頭とする訪韓団は、ソウル大学路に3万人余が集まって開かれた民主労総労働者大会(写真)にソウル本部とともに参加し、「全世界の労働者は団結して闘い、労働者の解放をかちとろう!」「イミョンバク政権ノー!」の声をあげた。チョンテイル烈士が「労働者も人間だ! 労働基準法を守れ!」とその身を焼いてから38年、新自由主義攻撃は労働者からすべてを奪い尽くそうとしている。しかし、世界金融大恐慌への突入は資本主義の命脈は尽きたことを告げ知らせている。 大会には、指名手配中のイソッケン民主労総委員長からのビデオメッセージが届けられた。警察は、警官隊100個中隊を会場周辺に投入して、イソッケン委員長が労働者大会に現れた場合には直ちに連行する方針で臨んでいた。
民主労総の大会後、動労千葉の田中康宏委員長は、「韓国に来てよくわかった。日本も韓国もアメリカも労働運動は今、同じ壁にぶちあたっている。敵は崩壊寸前であり、労働者が闘えばうち倒すことができるチャンスが訪れている。なのに労働者の側が逡巡している。ここを突破できれば壁は越えられる。命がけのハイテックの闘いに応えられないようではだめだ。日本で産みの苦しみで闘って、私たちが本当の力を得よう!」と100人を超す訪韓団に呼びかけた。 労働者大会に先立ち、9日午前、訪韓団は、漢江のほとりに立つ高電圧鉄塔で高空籠城闘争中のハイテックRCDコリアの闘争現場を激励に訪れた。籠城に突入してすでに26日になるキムヘジン支会長が鉄塔上で手を振って迎えてくれた。鉄塔の下で開かれた激励集会(写真上)では、キムヘジンさんが40メートルの上空から電話で「私はこの場で日本でのハイテック闘争の映像を見て感動しました。崖っぷちに追いつめられた労働者の苦しみを闘いによってはね返していく、その先頭で闘います。同志たちが実践する、世界の労働者は一つだという闘いに学んで必ず勝利したいと思います!」と呼びかけた。 9日午後には、非正規・女性・中小零細事業場労働者大会が民主労総ソウル本部と女性連盟の主催で開かれた(写真中)。田中委員長が動労千葉の動輪旗とともに発言に立ち「労働者に正規・非正規の区別があること自体が間違っている。労働者は社会をつくり、歴史をつくる存在です! 嵐が来ようとも労働者の解放まで闘いぬくことを誓います」と決意を語り、大きな拍手を浴びた。全学連の織田委員長は88人逮捕、4人退学の弾圧と闘いぬいていることを報告し、「今世界中で労働者がすごい闘いをやっている。後は私たち若者がリーダーになるという決意を国境を越えて固めました。この団結した力で絶対に勝利し、労働者が主人公の世界にしよう。生きて生きて、闘って闘って、再会しましょう!」と語った。未来をつかもうという青年の決意に参加者は拍手喝采した。 前日の8日には、警察の重警備の中、労働者大会前夜祭がソウル駅前で実力で開催された(写真下)。そのメイン舞台に立ったハイテックコリアのチョンウンジュ副支会長は、労働者の強固な連帯闘争を呼びかけた。ハイテック闘争の勝利で全労働者の闘いを切り開こうという気概に燃えた発言は、全参加者の胸を打った。 11・2東京―11・9ソウルを貫く全労働者の団結、国際連帯こそ世界革命への最短コースだ! 生きさせろの賃上げゼネストを闘おう!