星野文昭さんを自由に11・29全国集会、第2次再審へ熱気
「星野文昭さんを自由に/第2次再審勝利へ/11・29全国集会」が11月29日夜、東京・新宿区の四谷区民ホールで開かれ、440人が全国から集まった。主催は「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」。集会は、7月14日に最高裁が再審請求棄却に対する特別抗告への棄却決定を行ったことに対する怒りにわきたち、これを打ち破って第2次再審を絶対にかちとろうという熱気が満ちあふれた。34年にわたり無実の罪で獄中にとらわれている星野文昭同志から、再審無罪・釈放の闘いと全労働者階級の解放の闘いを一つのものとして闘うことを呼びかける鮮烈なアピールが寄せられた。
杉並・救う会の狩野満男さんの開会あいさつで始まった集会では、最近星野さんと友人面会した人びとからの報告を受けた。徳島の青年労働者、沖縄の知花盛康さん。沖縄と京都の女性は11月14日に面会に行って徳島刑務所から不許可とされたことを激しく弾劾した。全学連の織田陽介委員長は、来日して闘争中の韓国・金属労組ハイテックRCDコリア支会の労働者3人がこの会場に来ていることを紹介、壇上に招き上げた(写真は檄布を受け取ったハイテックRCDコリアの労働者)。チョンウンジュ副支会長が、三里塚、動労千葉、星野闘争と固く連帯して闘う決意を表明した。5・27国労臨大闘争弾圧被告の富田益行さんも面会報告した。
再審弁護団から、鈴木達夫弁護士が特別抗告棄却にくじけず来春に第2次再審請求の闘いに入ることを宣言した。そして、この裁判が単なる冤罪一般ではなく階級裁判であること、資本主義の終わりの始まりの中で職場の闘いを激励する革命家星野をさえぎるための攻撃をしてきているのだということ、したがって革命に向かっての高揚をつくり出す中でこそ星野奪還をかちとることができること、階級的労働運動にはすべてを奪い返す力があることを力説した。岩井信弁護士は、特別抗告棄却の矛盾点、弱点を具体的に批判した。和久田修弁護士も決意を表明した。
また、奥深山弁護団の山本志都弁護士から、奥深山幸男さんの免訴の訴えがあった。
新たな「救う会」結成をめざして闘う千葉、新潟、福島、大阪の代表が報告と決意を述べた。
星野同志の家族から、弟の修三さん、いとこの誉夫さんがあいさつした。
全国連絡会共同代表の平良修さんが、まとめの発言に立ち、特別抗告棄却直後の星野同志のアピールを朗読し、「大切なのはくさらないこと」という訴えに対する大きな応答がこの場で生まれてきていることを確認した。そして、原点に戻って闘うことを訴えた。
集会は、きわめて戦闘的にかちとられ、全参加者が星野再審勝利へ不退転の決意を固める場となった。