西郡で狭山集会、関西解放共闘再建へ扉開く
10月27日、西郡第3集会所で、狭山集会が地元西郡住民、労働者、学生、100名の参加で大成功した。集会は、全国連西郡支部と八尾北労組の共催で画期的に勝ち取られた(写真)。狭山差別裁判のビデオ上映、石川一雄さんのメッセージ読み上げの後、基調報告を西郡支部の末光道正事務局長が行い「寺尾判決34ヵ年糾弾、狭山第三次再審闘争勝利!不屈に闘う石川さんと共に、狭山・住宅を両軸に闘おう!」と呼びかけた。塩川派や旧与田派によって解体された関西解放共闘の再建の闘いの第一歩がきりひらかれた。
基調報告を受け、明け渡しと闘う辻西書記長が「八尾市の供託降ろしをはね返して闘ってきた。裁判は勝ち負けではない。応能応益家賃制度は破産していることを裁判ではっきりさせる」と決意を語った。差し押さえ裁判原告を始め西郡支部、八尾北労組、共闘団体が次々と発言、さらに会場からも闘いの声が上がった。「11・2に1万人集めること、ここに石川さんの再審勝利の道があり、労働者、学生みんなの未来もかかっている」と、職場でキャンパスで現場で闘ってつくりあげてきた階級的団結で、石川一雄さんの権力打倒の決意に何が何でも応えようと奮い立った。
集会に先立ち、10月24日大阪地裁で「差し押さえ許すな!住宅裁判」の第一回口頭弁論が闘われた。西郡からは50名の住民が決起。全国連杉並支部、ス労自主労組を始め共闘の労働者、学生、戸田門真市議、国賀泉佐野市議が傍聴闘争を闘った。Aさんが原告団を代表して怒りの意見陳述をおこなった。「私は病気で,現在は働くことが出来ません。私に代わって妻が昼も夜もパートに出て稼ぐ収入が全てです。郵便貯金の70万円は,病院代が毎月2~3万円かかり生活費として残しておいたものです。これを差し押さえることは『死ね』と言っていることと同じです」。隠れるように座っている八尾市住宅管理課の4名は小さくなり、顔面蒼白だ。供託者は、どん底にたたき落とされる中で、「負けてたまるか」と立ち上がった。全国連本部と青年部長を解任された吉岡は、西郡支部大会破壊のためにまいたビラで「年金を取り戻すことが出来ます。連絡下さい」と書いた。ふざけるな! 年金や給料を取り返したいから裁判を起こしたんじゃないんだ。八尾市を供託者の手で裁きたいんだ。だからこの裁判は、応能応益そのものを根底から打ち砕く階級裁判だ。
公判後の総括集会(写真)では、「大恐慌で日本でも解雇・失業やサブプライムローンみたいに家を奪われる人が出てくる。西郡はこの労働者と結びつき、その最先端の闘いだ。西郡とともに闘う。11・2東京へ行こう」――これが参加したみんなの思いだ。次回裁判は、12月12日になった。総力決起しよう。