コルテック・ハイテック労働者が韓国大田労働庁を占拠し座り込み
韓国のコルテック・ハイテックRCDコリアの労働者は、10月22日夕刻から23日午前2時まで、大田地方労働庁での8時間にわたる座り込み占拠闘争を闘った。コルテック・ハイテックの両支会長は整理解雇撤回を求めて10月15日から高圧送電塔に登り、決死の高所ろう城闘争に突入しているが、会社側は組合との交渉を拒否し続けている。労働庁もまったく動こうとしない。これに業を煮やした金属労組大田忠北支部の労働者50人がコルテック・ハイテック労働者とともに大田労働庁に押しかけ、「労働者が命がけで闘っているのに労働庁はただじっとしているのか? 解決の意志があるのか!」と弾劾し、怒りの座り込みに突入した。
写真は労働庁長官との面会を求めて座り込む労働者。立って発言しているのは、金属労組ハイテックRCDコリア支会のチョンウンジュ副支会長(11・2集会に来日予定)
労働者たちは、労働庁の職員と激しく衝突しながら、1階ロビーから2階に上がり、庁長室前の廊下でさらに座り込みを続けた。労働庁側は警察権力の出動を要請し、戦闘警察の1中隊が同庁正門に駆けつけてきた。「労働庁はコルテックとハイテックの社長を交渉の場に呼び出せ。このことを約束しない限り警察に連行・拘束されようともこの場を離れない」と、団結はますます固まった。23日午前2時、ついに根負けした労働庁は、同庁の責任で会社側と労組との交渉の場をつくるよう努力すると約束した。ハイテック労組のチョンウンジュ副支会長は、「これはコルテックとハイテックの二つの労組のどちらかが解決すれば終わる闘いではない。二つの労組の問題がすべて解決するまでともに闘うことを、私たちは今日この場で確認し、決意した」としめくくった。
写真は労働庁職員と激しくもみあう組合員