反戦反核東京集会、“核廃絶へ革命を”
7月27日、東京・杉並において、8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会主催の「核戦争を職場からの決起で阻止しよう!7・27反戦反核東京集会」が行われ、110人の労働者・学生・市民が参加した。 集会前半は反核パネル・ディスカッション。核問題研究情報センター代表の吉田義久さんによるコーディネートのもと、第五福竜丸元乗組員の大石又七さん、反戦被爆者の会・下田禮子さん、三浦半島教組の佐藤江都子さんがパネラーとして発言した(写真)。
この中で大石さんは、自らが被爆被災者となった1954年のビキニ事件(アメリカによる海上水爆実験)が、日米政府の核政策に利用された事実を弾劾し、「9条を廃棄する改憲と戦争準備を絶対に阻止しよう」と訴えた。下田さんは15歳の時、8・6広島で原爆に被爆した経験をもとに、戦前の天皇教育の恐さを指摘。現在、多くの教育労働者が職場で「日の丸・君が代」に反対し不起立を闘っていることをたたえ、労働者が連帯することが大事だと訴えた。
これを受けて佐藤さんは職場での不起立闘争を報告、「体制内運動が愛国心教育を率先して行う寸前にあるが、希望は仲間の労働者だと手ごたえを感じる。人事評価による分断を打ち破って闘う」との決意を述べた。そして、吉田さんは「核超大国アメリカが貧困大国になった。核兵器は実戦で使われる寸前に来ている。核をなくすとは、労働者が団結して革命にむかうことだ」とまとめた。
労働組合からの特別報告で動労千葉の後藤俊哉さん、全金本山労組の長谷武志さんが発言、「いま本当に反戦運動をやっている労組は動労千葉とその仲間たちだけだ。職場で実力で闘う者こそが反戦闘争の先頭に立てる」(後藤)、「反戦と反核・反原発は一体だ。労働運動としてどう対応するか。30年間の門前闘争を貫いた労働者の生きざまに確信を持つ」(長谷)と語った。
法政大弾圧をはね返して闘う学生が「獄中20人の仲間と連帯し、8・6広島デモで6・29渋谷を再現する」と決意表明。最後に統一実行委の三角忠代表が「G8核サミット粉砕闘争、横須賀核空母配備阻止の7・19闘争に続き、8・6広島~8・9長崎で日本労働者階級の中から反核国際連帯をつくりだそう」と締めくくった。