中国雲南省で暴動、爆発する労働者・農民の怒り
中国の少数民族地域・雲南省の孟連県で7月19日、暴動がに発生した。1000人以上の農民らと100人以上の警察隊が衝突。警察のゴム弾発射を受け、住民2人が死亡した。公安当局は暴動の拡大を阻止するため、数百人の武装警察隊が現地に投入し、住民20人が拘束された。
暴動のきっかけとなったのは、同県政府が地元で栽培されるゴムをめぐり、農民が独自に販売することを禁じ、県の関係部門が一括して買い上げた上で売るよう命じたことで、これに農民の不満が爆発した。政府の買い上げ価格は、独自に販売するより40%も低いという。
中国では地方の労働者・農民の怒りが高まっており、各地で暴動が相次いでいる。6月末以降、貴州省甕安県で数万人が公安庁舎などを焼き打ちした事件に続き、陝西省府谷県、浙江省玉環県、広東省博羅県で相次いで暴動が発生し、19日の雲南省孟連県での暴動と燃え広がっている。改革・開放路線による中国経済の「資本主義化」が労働者・農民に巨大な犠牲を強制しており、階級的怒りが噴出しているのだ。