イラン、サトウキビ労働者が組合結成、自動車労働者がスト突入
ストライキを闘ってきたイラン南部のハフタッペ市のサトウキビ労働者(政府保有のサトウキビ農場と製糖工場労働者)はスト42日目の6月16日に独立労働組合の結成を勝ち取った。そして6月29日に、会社が未払い賃金の支給を約束し、労働者の要求に対して15日後に回答することを約束したことで50日を超えるストライキを一旦終結した。
会社側は労働者のストに対して武装部隊が弾圧に乗り出し、28人もの労働者が逮捕するなどしたが、弾圧に労働者の怒りが燃え上がり逆に8000人のデモが打ち抜かれ逮捕者を釈放せざるを得なくなった。だが起訴された8人の労働者への弾圧はまだ続いている。労働者は賃上げなどを要求し、さらに8人の仲間の起訴取り消しを要求し闘い続けている。
イランではさらにカドロ自動車の数千人の労働者が6月28日からストライキに突入している。労働者は独立労働組合結成の権利と工場からの保安部隊の撤去、時間外労働強制の停止、賃上げ、臨時雇用・派遣労働者の正社員化、労働条件の決定に労働者の代表を参加させることなどを要求している。カドロ自動車では大半の労働者が10年以上にわたって臨時雇用や下請け・派遣の形で働かされており、過酷な労働条件が強制されている。会社側はストライキは共産主義者の扇動によるものだと声明を発表し、治安部隊による弾圧の脅しをかけているが、労働者はその恫喝をはねのけてストを継続している。