韓国 建設機械労組も無期限スト突入
貨物連帯のストに続き、ダンプトラックを中心とする建設機械労組も6月16日からストライキに突入した。民主労総傘下の全国建設労組建設機械分科の労働者7000人が、16日午前零時を期して無期限ストに突入。韓国労総傘下の建設機械労組8500人も、民主労総とともにストに入った。両労組の組合員は、全国ダンプ労働者の43%を占める。貨物連帯の場合と同様、非組合員も続々と決起している。民主労総・全国建設労組建設機械分科鎮安支会所属のキム・ジナさんは、「働けば働くほど赤字になり、具体的な対策が用意されなければ廃車したほうがましだ」と怒りをたたきつけた。
写真は16日午後、ソウルの大学路で開かれたスト総決起集会。赤いメッセージカードには「BSE牛肉輸入中止! 燃料高解決!/いっそ殺せ」と書かれている。 (写真集へ)
貨物連帯に続きダンプ労働者もストに入ったことで、韓国全土の物流システムは完全にマヒ状態となった。建設機械労組のスト突入により、全国の土木建設現場の90%以上が作業を中断した。写真はストで止まったダンプ(16日光州)
これに対し政府は、運送業務の従事者に「業務開始命令」を発動することを検討し始めた。業務開始命令は、「運送業務従事者が正当な理由なく集団で貨物の運送を拒否し、国家経済に深刻な危機を招いた場合」に、閣議決定により発動される。この命令を拒否すると3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金、運輸業関連免許の取り消しなどの処罰を受ける。貨物連帯の闘う労働者は、たとえ業務開始命令が下っても断固拒否して闘い続ける方針を明らかにしている。