裁判員制度反対集会に1450人が大結集
6月13日、東京・日比谷公会堂で「裁判員制度はいらない!」全国集会が開かれた(写真)。全国から1450人が集まり、2階席まで人で埋まった。地方から大型バスを仕立ててやって来たとの報告も。刑法学者の小田中聡樹さんを始め登壇したすべての人が「こんな制度は絶対許せない」とそれぞれの思いを込めて発言。林家時蔵さんの面白おかしくてかつ怖い落語に会場が沸いた。弁護士の高山俊吉さんは「裁判員制度は国家が統治能力を失い、国民が時の権力を信用しなくなった時代の産物」と喝破し、「各地で反対の行動を起こし、来年5月の実施時にはこれを粉砕した勝利の集会を開きたい」と熱を込めて訴えた。
全国各地での闘いが報告される中、壇上には「おかしいぞ!日弁連 弁護士は権力と手をつなぐな」の横断幕も登場。新潟の弁護士は「今まで人権や憲法9条を守れと言ってきた人たちが、裁判員制度反対の意見をつぶしにかかった」と、既成野党の屈服と転向を弾劾。最後にまとめと行動提起に立った佐藤和利弁護士は、法政大学での学生の闘いをも紹介し、今年から来春へかけ全力の決起を実現し、実施を阻止しようと提起した。聞いていて、闘う力がおのずから湧き上がってくるような集会だった。
会場前では38人の学生の釈放を求める署名が訴えられ、200人の署名と18万を超えるカンパが集まった。(SC)