シリコンバレーの管理・清掃労働者がピケで交通止める
サンフランシスコの海岸地帯で、シリコンバレー・ハイテク企業の管理・清掃労働者が5月20日ストに突入し、23日には400人がサンノゼのシスコ・グループ本社前でピケットを張った。このピケにより、サンノゼ市の交通は2時間にわたりブロックされ、シスコ本社構内への出入りは労働者によってチェックされた。ストは波状ストとして、シリコンバレーの主要ハイテク会社に拡大する見通しだ。
労働者の要求は、「元締めのハイテク会社は下請けの清掃会社に対して、労働者の賃上げと家族への健康保険の保障を指示せよ」というもの。シリコンバレーのハイテク大企業は、史上最高の収益をあげたと誇っているのに、その主要会社インテル、シスコ、オラクル、アプライド・マテリアルズ、アップル、ヒューレット・パッカード、グーグル、ヤフーなどの企業の管理・清掃を受け持つ労働者は、年額2万3000ドル(230万円)以下の賃金しか受け取っていないし、健康保険の資格をえるために30カ月も待たねばならない労働者家族が大部分である。そのため、労働者の家族の半数以上は健康保険の枠外にあるのが現状だ。
ストを指導しているのはSEIUの1877支部。上部組織のSEIUが戦闘的支部を弾圧しているなかで、ILWUのメーデー行動に賛同し、オークランドの行動に参加している支部である。今回のストに対しては、UNITE-HERE(ホテル労働者組合)やトラック運転手共闘会議7などの職場組織が組合の枠をこえて支援している。(NKO)