イラン、スト中のハフト・タペのサトウキビ労働者がデモ
数千人のイランのハフト・タペ(国有会社)のサトウキビ労働者が、ストライキ13日目に当たって5月17日サハの町(イラン南部クゼスタン州)をデモ行進した。およそ3000人のデモ隊は町をデモし、途中で町の住民も隊列に加わり1万人にふくれあがった。午前8時に知事公館の前で集会をもった後、彼らは家族たちとともに町の中心部に向かってデモに出発した。
スローガンは、「生活賃金と尊厳はわれわれの当然の権利だ」「裁判はやめろ」「警備責任者を追放しろ」「ハフト・タペの労働者は飢えているぞ」というものだ。11時半ごろ、治安部隊がデモ隊を催涙弾で襲撃した。二人の労働者が負傷して病院に運ばれ、うち1人は病院に入ったままだ。
5月11日からストライキに突入しているサトウキビ労働者は、2カ月分の未払い賃金の支給や、組合活動家に対するでっち上げによる告発の脅迫をやめること、会社の管理者と経営者の辞職、さらに労働者弾圧でとりわけ悪らつな役割を果たしてきた会社の警備責任者の追放を要求している。5人の労働者が次週5月20日の法廷に召喚されており、労働者たちはその裁判を撤回させるために闘うといっている。
15日の2000人の労働者によるデモも治安部隊によって襲撃され、5人が負傷した。労働者の家族たちは外国のラジオ局のインタビューで警察の残虐行為を明らかにした。デモの労働者は、最後に翌18日もデモを行うと宣言した。(T)