フランス全土で教育労働者ら30万人がスト・デモ
5月15日、フランス全土で高校生を先頭に教育労働者、公務員ら30万人(パリでは5、6万人)がサルコジ政権の教育改革や今年度の公務員削減計画(今年度2万3千人、うち教員1万1200人)に反対してストライキ、デモンストレーションに立ち上がった。大幅削減される教育労働者の2分の1から3分の2が闘いに参加した。文芸系の教員は不要という政府への怒りは激しい。
(写真はマルセイユのデモ隊)(写真集へ)
パリのデモ(写真左)に1万8千人を動員した教育労働者の最大労組、左派のFSU(統一組合同盟)の組合員ジェラール・アシアン氏は政府の計画を「破壊政策だ」と非難し、「デモは成功した。極めて激しい不満をしるした」と述べた。ベルナール・ディウバン書記長は「今日のデモは木曜日のデモの序曲にすぎない」と22日の(年金制度改悪反対の)デモがもっと大規模になることを予告した。
22日は特に、年金制度(運輸労働者の年金保険料支払い期間を37年半から40年、41年にする)改悪反対を掲げて国鉄やパリ交通公団、エール・フランスなどのストが予定されている。国鉄は21日午後8時から22日午前8時まで、パリ交通公団は22日にストを行う予定だ。
大統領就任1年でサルコジへの支持率が30%台に下がっている。労働者人民の間にサルコジ打倒への機運が高まっている。