ニューデリーで48時間のゼネスト
CITUは、最低賃金=8500ルピー(約2万2000円)の支払い、健康保険の実施、年金制度の改善などを求めている。しかし、労働者階級が2日間にわたって首都の都市機能をストップさせるという資本家と州政府-中央政府の屋台骨を揺るがす闘いを実現したにもかかわらず、CITU指導部は州政府にたいして6か月の猶予期間を与えるというじつに屈服的態度をとってしまった。
インドでは、05年の9月29日、中央政府の経済政策と主要空港の民営化、労働法制の改悪に反対して銀行・保険会社、空港をはじめとして労働者が「未曽有の規模の全国スト」(CITU)に立ち上がった。また07年の10月31日には、じつに1千万人の労働者が政府の年金改悪に反対して全土で立ち上がった。参加したのは、公共部門、銀行・保険会社、郵便、教育関係などの労働者だ。それ以後も各地で闘いが続いていたが、今回ニューデリーを中心に再び大規模な闘いへと登り詰めた。
全世界で原油や食糧価格が高騰し、インフレが急速に爆発するなか、インド亜大陸(インド・パキスタン・バングラデッシュなど)でも、労働者階級人民の文字どおり生存をかけた闘いが毎日激しく闘われている。(も)