2008年5月25日08:04

東日本解放共闘が5・23狭山集会、高裁要請行動

 5月23日、部落解放東日本共闘会議が主催する「狭山第3次再審闘争勝利! 西郡住宅闘争勝利! 戦争と民営化攻撃阻止! 5・23狭山集会」が東京・文京区民センターで行われ、労働者、部落大衆、学生ら185人が集まった。 東日本解放共闘議長の動労千葉・田中康宏委員長が基調報告を提起し、「労働者階級は自らの課題として狭山闘争、部落解放闘争に取り組もう。帝国主義・資本主義は差別・排外主義を使って労働者階級を支配している。労働者は、闘うことで差別・分断をのりこえ、部落大衆、被抑圧民族人民と階級的に団結して帝国主義の階級支配を打ち破ることができる」と闘いの原点と勝利の展望を明らかにした。
写真:東京高裁に向かって怒りのシュプレヒコールをあげる参加者

 大阪・八尾市西郡の部落解放同盟全国連西郡支部の2人が登壇し、「昨年の11月労働者集会で、労働者は社会を、世界を変える力を持っている。その労働者とともに闘うことが住宅闘争勝利の道だと確信した」と報告した。
 石川一雄さんのメッセージが読み上げられた。それに続いて全国連杉並支部の田中れい子さんが狭山要請行動の報告を行った。田中さんは、「『権力打倒』を訴える石川一雄さんの5・23メッセージは、石川さんが体制内派=部落解放同盟本部派と対決する決意の表明、また仮出獄による狭山闘争解体策動の25年を打ち破る決意の表明だ」と指摘、「この石川さんの決意は労働者階級への団結の呼びかけだ。これにこたえて第3次再審闘争の勝利を解放共闘自身の力で切り開こう」と熱烈に訴えた。
 東京高裁への要請行動で東日本解放共闘の要請団は、20人の入場制限を盾に「障害者」から介護者を切り離し室外へ出そうとする裁判所当局の分断策動を打破、団結を守りぬいた。要請団は裁判所内でシュプレヒコールをとどろかせ、集会を行った。差別・分断を打ち破る階級的団結――原則に基づく狭山闘争の第一歩がしるされた。
 5・23狭山集会・要請行動は、労働者階級と部落大衆が階級的団結を武器に、また団結を総括軸に国家権力の部落差別犯罪と闘うという狭山闘争―部落解放闘争の原則に立ち返り、実践を開始し、石川さんとの連帯、狭山闘争勝利の道を確実に切り開いた。
写真:文京区民センターで開かれた集会は、狭山闘争勝利の道を示した

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