ロシア鉱山ストが一旦中止に
3月25日からストライキに入っていたロスアル社(世界最大のアルミニウム・メーカー)のボーキサイト鉱山(スベルドロフスク州)の労働者がストを中止し、仕事を再開した(モスクワタイムズ電子版による)。 4月18日(木)、まず4つのボーキサイト坑の労働者5000人が就労再開に同意して地下から出てきた。
4月20日(土)、残りの1坑、「赤頭巾ちゃん」坑の労働者74人が仕事も就いた。74人は50%賃上げと土日労働配置中止を要求して13日からハンガーストライキに決起した。「会社は15日、土日労働配置をやめ、5月から5%の賃上げ、年末までに25%の賃上げを行うことに同意した」と労組は言う。
(写真は10日間の坑内立てこもりストを中止し地上に出てきた労働者)
しかし、会社の広報担当は「われわれはまだ交渉の過程にある」と合意を否定、「労働者の過半数が作業再開を要求したから再開指令を出した」とeメールでうそぶいている。
ある労働者は「私は怒りと不満でいっぱいだが、仕事を再開せざるを得ない。雇用主は作業再開指令の公式文書を配った。仕事に行かなかったらおれは首だ」と言っている。
逮捕の脅しもかけられた。鉱山労働組合の委員長は15日、サボタージュ(破壊行為)を組織したとして逮捕されたが、釈放された。
ストライキはいったん終わったが、会社との交渉は続く。ストライキ再開もありうる。