裁判員制度廃止へ弁護士ら520人が集会
「弁護士激増・裁判員制度・改憲に対決する4・18弁護士・市民集会」(主催・憲法と人権の日弁連をめざす会)が4月18日、霞ヶ関の弁護士会館で開かれ、520人が集まった。参加者は、来年5月21日からの実施が計画されている裁判員制度を廃止し、戦争、改憲を阻止していくために団結して決起していくことを誓い合った。
(写真は高山俊吉弁護士の発言に聞き入る参加者)
2月の日弁連会長選挙の高揚をそのまま引き継ぎ、司法制度改革絶対反対の自信と確信に満ちた、新自由主義攻撃と全面対決する集会となった。会長選挙に立候補した高山俊吉弁護士は、「時代のベースが一層はっきりしてきた。弁護士激増が狙うものは弁護士を食えなくすることで市民の人権を守れなくすることだ。裁判員制度は必ずつぶれる。みなさん一人ひとりがやらないと言えばできない。本当の日弁連をつくる」と決意を述べた。
若手弁護士が、司会を務め発言の半分を担い、集会全体を牽引した。弁護士激増政策が原因で、弁護士就職難や収入激減で弁護士としてやっていけない現状が伝えられ、「こんな状況に誰がしたんだ」「弁護士自身が立ち上がらなければならない」など次々と怒りと闘う意気込みが語られた。
今年3月に「日の丸・君が代」不起立で処分を受けた教育労働者が、「不起立の拡大で団結し根津さんの解雇を止めようと処分覚悟で闘った。不当な処分をテコに新たな団結を拡大していく」と不起立闘争の息吹を報告した。千葉大学教授の新藤宗幸さん、ジャーナリストの斎藤貴男さん、各地で裁判員制度反対運動に取り組む市民からの発言もあった。
集会の最後に、高山弁護士が「今日の集会を5倍も10倍も100倍もの力にしてこの世の中を変えていこうではありませんか」と締めくくった。(K)