ドイツ郵便労働者が物ダメ・ストライキに決起!
ドイツで統一サービス産業労働組合(230万人)に組織されている13万人の郵便労働者のうち、5000人が4月1日(火)の始業時から終業時までのストライキに決起した。労働時間の延長反対、解雇阻止、賃上げ貫徹が彼らの主な要求だ。 ドイツ全体で見ると、「火曜日一日で600万の郵便物と15万の小包が配達されないことになるだろう」(組合)という。警告ストがおこなわれたのは、ベルリン・ハノーヴァー・ケルン・ミュンヘン・ドレスデン・シュトゥットガルト・ブレーメン・キールなどおもに14の大都市だ。
【写真】ストに決起した郵便労働者
ドイツでは、昨年の夏以来ドイツ機関士労組(GDL、3万人)が数か月にわたって大規模な波状ストを闘い抜き、11%の賃上げなどをかちとっている。また、08年に入ってからは2~3月に、統一サービス産業労働組合に組織されている近距離交通・空港・病院・保育園・清掃などの労働者が繰り返し大規模な警告ストを闘って大きな影響を与えてきた。その闘いが今やついに、4大産別の一角・郵便(労働者)をとらえるにいたったのだ。さらに今週、ベルリンの市交通(バス・市電・地下鉄)の労働者もストに決起する気運だ。
市立病院医師も警告ストに決起
4月1日には、郵便労働者と並んで、200を超える市立病院で数千人の医師(組合発表)が警告ストに決起した。彼らの要求は、10・2%の賃上げと旧東独地域での賃金の西独地域水準への引き上げなどだ。この日、中西部のヘッセン州の州都ヴィースバーデンには、警告ストと同時に1500人の医師が結集して集会とデモをおこなった。(T)
【写真】プラカードのスローガンは「いい仕事には、いい賃金を!」