イギリス、4・24全国ストは40万人が参加
すでにこの速報版で4月24日に「イギリスの教育労働者が21年ぶりの全国スト」として紹介されているイギリスの全国ストが、公共部門で総数40万人も参加した近年まれに見る巨大な大衆的ストライキであったことがわかってきている。参加したのは、全国教職員組合(NUT)や公共・商業サービス労組(PCS)、そして大学教員組合(UCU)などに組織された労働者で、教育労働者や自治体労働者が中心だ。最大の要求は、インフレ率に見合った賃上げだ。
今回、24日当日にリバプールでおこなわれた集会・デモの写真を入手したので(LabourNet UKより)写真集として紹介したい。 (写真集へ)
集会では、NUTの代表(女性)が「本日私たちは、すべての教師のためだけにではなく、すべての公共部門の労働者のために決起したことを誇りに思っていま す。いま公共部門の労働者が何か問題であるかのように言われていますが、公共部門の労働者はインフレの原因ではなく、インフレの犠牲者です。もし、労働党 政府が私たちの声に耳を傾けないなら、NUTは全公共部門の労働者のため引き続き先頭で闘いたいと思います」と戦闘的な発言をおこない、圧倒的な拍手で迎 えられた。
集会は、4月5日に亡くなったNUTのスティーブ・シノット書記長に1分間の黙祷を捧げ、あふれる高揚感のうちに終了した。(み)