フランスで港湾労働者が民営化反対の24時間スト
4月23日、フランスの主要な港湾で港湾労働者が24時間ストライキに起した。政府の港湾民営化計画に反対し、マルセイユ、ルアーブル、ナント・サンナゼール、ボルドー、ラロシェルなど名だたる港で貨物船からの積み降ろしを止めたのだ(英仏間カーフェリーの運航と石油タンカーからの積み降ろしはストから除外)。その結果、マルセイユだけでも67の貨物船(うち39はタンカー)が入港できなかったという。
(写真は4月23日、フランス西部のナント・サンナゼール港で港湾民営化反対のストで港湾を封鎖し、怒りのデモを行うクレーン操縦労働者。同港にはフランス一重要な木材集積基地がある)
その日、政府は閣議で計画推進を発表、「国際競争力を強化するため民営化は不可避」と主張した。ストライキを呼びかけたCGT(仏労働総同盟)の港湾部門の書記長、パスカル・ガレオテ氏は「港湾労働者は民営化に絶対反対だ。必要とあらば数週間のストも辞さない」と反論した。
フランスでは3月26日にもいくつかの港湾で民営化反対の24時間ストが闘われた。とくに欧州第2の石油基地・マルセイユ港では、そのとき石油タンカーや貨物船からの積み降ろしストが4日間行われた。同港では4月18日にもストが行われている。
高校生を先頭に教育労働者や他の産別を巻き込みつつ、「教育改革反対!」「革命をやるぞ!」を掲げて広範なデモが闘われているフランスで、階級闘争の新たな基軸がまたぶっ立った。(ひ)
(写真はストでマルセイユ港に滞留したコンテナ 4月14日)