動労西日本、08春闘第1波スト 3月20日 広島・五日市駅
3月20日(木)、国鉄西日本動力車労働組合(動労西日本)は、広島・五日市駅を拠点に08春闘第1波ストに立ち上がった。3・14動労千葉ストに固く連帯して、動労総連合の08春闘総行動の一環として闘われた。夕方のスト突入集会には50名の地域の闘う仲間が結集した。 3月12日に行われた春闘団交において、動労西日本は、尼崎事故を徹底弾劾し労働者への事故責任の転嫁をを許さず、「魔のカーブ」といわれる事故現場の線路の敷き直しを真っ向から要求した。また五日市駅では、「駅こそ運転保安の要」であることを訴え、駅要員の確保を要求してきた。 (広島・K)
以下は、動労西日本のストライキ宣言のビラです。
本日ストライキに決起します!
団交決裂~3・20春闘ストライキを闘います!
私たち動労西日本は本日、JR五日市駅において、08春闘勝利、五日市駅合理化反対、駅の安全を無視する会社を弾劾するために、春闘ストライキに決起します。
昨年の五日市駅における春闘ストライキでは、「JR西日本の要員合理化反対とフロントサービス廃止、契約社員の待遇改善、踏み切りの安全策」を訴えました。その中でとくに運転保安問題を大きく取り上げ、「利用者の立場に立ったサービスの提供は、フロントサービスに象徴されるような、ニコニコと切符を売る姿ではなく、列車の安全運行こそが最大のサービスの提供である」と訴え、そして「このまま運転保安無視の合理化路線の行き着く先は、大事故である」と断言しました。
前空駅での二度にわたる人身死亡事故は、駅の要員を削減してはばからない、JR西日本による殺人であるともいえます。儲からないから駅員を削減する、或いは無人化するという会社の施策は、公共交通の安全輸送という社会的使命を放棄しているといえます。
動労西日本は、結成以来運転保安の確立を会社にせまり、あらゆる合理化に反対し、各職場の要員を配置せよと交渉し続けてきました。にもかかわらず、事故は減少するどころか増加傾向にあります。一方で会社は、駅の設備の改善と称して、人が集まるところは儲けの拠点とばかりに、"駅中"の改装に異常とも思える投資をしているのが現状です。
今の時代はOA機器の普及により、全てがデジタル化するなかで、鉄道の形態も大きく変わってきました。自動改札からEXP(エキスプレス)予約による切符の手配までが、利用者に委ねられ、駅係員の合理化に拍車がかかっています。しかし、列車の運行は駅停車場の信号機によって成されています。踏み切りの安全と駅の保安設備と列車の運行は三位一体です。
動労西日本は、鉄道の使命は公共輸送業務の提供であって、決してデパート顔負けのサービス企業ではないことを訴え続け、鉄道の安全運行を求めて、本日ストライキに決起します。皆様のご理解とご支援をお願いします。
2008年3月20日
国鉄西日本動力車労働組合